日 時:2014年2月18日(火)18時30分〜20時30分
場 所:学士会館 (千代田区神田錦町3−28) 203号室
参加費:¥5,000 (お食事、お飲み物代含む) 但健康医療開発機構会員は¥3,000
主 催:横山禎徳 社会システムデザイナー・健康医療開発機構 理事
キー・プレゼンテーション:永井良三先生(自治医科大学・学長)
タイトル及び概要:「これからの医療提供体制」
地域医療システムの構築が大きな社会的課題となってきた。医療技術の急速な進歩もあり医療費の増加が続いている。とくに複数の疾患を抱える高齢者が増加するなか、多様な病態にある患者が、超急性期、急性期、回復期、慢性期という病期に応じて最適の医療を受けられるように、地域に適した医療提供のビジョンと体制を作成しなければならない。この問題は過疎地だけでなく、都会においても深刻化しており、地域ごとに医療提供体制を策定しなければならない。
昨年夏には政府の社会保障改革国民会議が報告書をとりまとめた。そのなかで病院完結型医療から地域完結型の医療や、医療と介護の連携、かかりつけ医や総合診療医などが謳われた。また地域医療ビジョンに応じて公的支援が行われることも明記された。
我が国の医療提供体制は米国のような市場原理によるものではない。一方、ヨーロッパのような社会主義的な体制でもない。このため行政、医師会、中核病院、住民などの医療に関わる当事者が膝を突き合わせて考えなければならない。そのときに重要になるのが医療の実態を表わすデータである。医療提供体制の制御にはどのようなデータに基づくべきか多角的な検討が待たれる。
これからの日本の地域医療のあり方について、現在の状況を紹介する。
【永井良三先生プロフィール】
<略歴>
昭和24年6月12日生 | |
昭和49年9月 | 東京大学医学部医学科卒業 |
昭和58年7月-62年12月 | University of Vermont, Department of Physiology and Biophysics (Professor Norman Alpert), Visiting Assistant Professor |
昭和63年7月-平成3年4月 | 東京大学医学部附属病院検査部講師 |
平成5年3月-7年3月 | 東京大学医学部第三内科助教授 |
平成7年4月-11年10月 | 群馬大学医学部第二内科教授 |
平成8年4月-11年10月 | 群馬大学医学部附属病院医療情報部長 |
平成11年3月-11年10月 | 群馬大学医学部附属病院臨床試験部長 |
平成11年5月-24年3月 | 東京大学大学院医学系研究科内科学専攻循環器内科教授 |
平成15年4月-19年3月 | 東京大学医学部附属病院長 |
平成21年4月-23年3月 | 東京大学ハラスメント相談室長 |
<受賞>
昭和57年3月 | 日本心臓財団 佐藤賞 |
平成10年11月 | ベルツ賞 |
平成12年10月 | 持田記念学術賞 |
平成14年7月 | 日本動脈硬化学会賞 |
平成18年11月 | 日本医師会医学賞 |
平成21年5月 | 紫綬褒章 |
平成22年3月 | 日本心血管内分泌代謝学会 高峰譲吉賞 |
平成24年8月 | European Society of Cardiology (ESC) Gold Medal |
2月18日に今年度第3回目のGDHDパーティを開催します。自分に関係あるかどうかなどお考えにならず、是非ご参加ください。 このパーティは毎日の生活の中では出会うことのない人たちに出会う「場」です。お互いいろいろ話をし、ふーん、おもしろそうなことをやっている,おもしろい人、変わった人、魅力的な人がいるなと感じ、そういう人に今日は何人か出会ったなという気持ちを持ってお帰りいただきたいのです。
このパーティは健康医療開発機構が主催していますが、この機構のテーマはTR、すなわち、Translational Researchです。聞き慣れない方も多くおられるかもしれません。TRとは生命科学などの基礎的研究成果を健康医療分野で実用化するための橋渡しをする研究のことです。 TRが活発になるためには、研究者、医師、企業、行政、政策立案者,その他、諸々の幅広い分野の方々が分野を超えて機能的・有機的に協力できることが自然に出来上がっていくのが望ましいはずです。そのためには、まず、出会い、知り合うこと、それも、インフォーマルな場で知り合うことが大事ではないかと考えています。そのための「場」としてGDHDパーティを年に数回開催する予定です。
ところで、GDHDとは日本語です。「偶然の出会いは必然の出会い(Guzenno Deaiwa Hitsuzenno Deai)」の頭文字をとったものです。すなわち、何となく来てみたパーティで偶然知らない人に出会い、ちょっと話をして、記憶に残り、それが何かのことで再び出会い、何か予想もしなかった形でTRの活動につながっていくことを期待しています。 このパーティに参加するのに気が乗らないということもあるかもしれません。どうせ、いつものパーティのように知った同士が話をして終わりだろうし、こんな医療とか創薬の分野など自分に関係ないから知らない人ばかりだろう。そういう人と話をするのもおっくうだし・・・という風にお考えではないかと思います。
このGDHDパーティはそのようなパーティとは違います。知らない同士が自然に話をするような工夫が組み込まれています。何となく、知らない人と話をしてしまうようになっているのです。主催者側のメンバーは参加してくださる方々がこれまで会ったことのない人と話するきっかけを作る努力をしています。だから、出不精で知らない人と話をするのがおっくうな人こそ参加していただきたいのです。それによって新たな出会いが起こることを期待しています。
主宰者代表 横山禎徳
参加ご希望の方は事務局 sanka@tr-networks.org までご連絡下さい。
特に申し込み受付のご連絡はいたしませんが、定員になり次第申込を締め切りますので、ご参加いただけない場合には、事務局よりご連絡いたします。
以上