トップページに戻る | 一覧に戻る

事務局ニュース【NO.2015-148】

【健康医療開発機構シリーズ「がん免疫療法の夕べ」
第3回「今後の速やかな開発推進のために」】

がん免疫療法への期待と関心が大きく広がっています。 最も大きな理由は、最近の国内外での発表に見られるように、いくつかの がんに対するはっきりした臨床的効果が認められることです。事実、これまで 治療法が極めて限られていたメラノーマ(悪性黒色腫)に対して劇的な効果が 認められ、日本および欧米において最近薬事承認されました。

また米国では肺癌に対しても今年の春薬事承認され、遠からず日本でも薬事 承認されることが期待されています。さらに、その他いくつかのがんに対しての 顕著な効果が報告されています。まさに免疫療法が、がんに対する第四の治療法 となることの幕開けが始まっています。

このような背景の中、今回「がん免疫療法」を主題としてその具体的な素晴らしさ、 医療現場の変化と期待、今後のさらなる開発研究のためのTR(橋渡し研究)の 課題等につき、4回シリーズでセミナーと討論、そして交流の会を開くことに いたしました。その第一回目といたしまして、下記を開催いたします。 皆様のご参加をお待ちしております。

開催概要

日時:2015年11月26日(木)18時00分〜20時00分 

場所:東京大学医科学研究所 1号館 講堂

東京大学医科学研究所へのアクセスおよびキャンパス・マップは下記サイトをご参照ください。
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/access/access/
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/access/campus/ (地図の9番の建物の正面入口を入って左側です)

会費: ¥1,000 (NPO健康医療開発機構会員、学生は無料)

定員: 150名

交流会:20時より(参加費:3000円) 

場所:近代医科学記念館内カフェ Organic lab cafe CIAOBELLA with GIROLOMONI

参加申し込みについて

参加ご希望の方は下記を明記の上、事務局sanka@tr-networks.orgまでご連絡下さい。

1.参加者名、所属
2.交流会の出欠

プログラム

講演1:新たな治療薬の速やかな開発を目指して ―開発とregulation の調和―

三重大学大学院医学系研究科 遺伝子・免疫細胞治療学講座 教授 影山 愼一 先生

講演2:アカデミアと企業の連携 ―何故そしてどうやって―

その1:なぜアカデミアとの連携が大切なのか?

山口大学大学院医学系研究科 免疫学分野 教授 玉田 耕治 先生

その2:企業から見た連携への課題

MSD株式会社 オンコロジーサイエンスユニット デイレクター 地主 将久 先生

演者プロフィール

影山 愼一(かげやま しんいち)

1981年に三重大学医学部卒業後、主に血液内科医として造血幹細胞移植の臨床をしてきましたが、1998年からは一貫してがん免疫療法の臨床研究を進めています。
これまでがんワクチンとTCR遺伝子導入リンパ球輸注の臨床試験の実施しながら、ワクチン後の免疫反応モニタリング、輸注細胞の体内動態、これらの臨床効果についての研究を行っています。
2013年から三重大学が厚労省からの委託事業を受けて、日本でのがん免疫療法開発の現状と今後のあり方をまとめて臨床開発ガイダンスを作成する機会に恵まれました。
これまでのところ、早期臨床試験についてのガイダンスをまとめました。現在は後期臨床試験ガイダンス作成に取り組んでいます。
免疫チェックポイント阻害剤の飛躍が著しい中、次々と免疫療法の特性が明らかにされています。これらの理解の基での臨床開発戦略が不可欠です。
講演では、効率よく成功に導けるがん免疫療法開発をレギュレーションとどのように協調できるかについて一緒に考えたいと思います。

玉田 耕治(たまだ こうじ)

1992年 九州大学医学部卒業。九州大学医学部泌尿器科入局
1994年 同 大学院医学博士課程入学
1998年 同 大学院修了 医学博士 取得
1998年 米国Mayo Clinic免疫学 研究員
2005年 Johns Hopkins大学医学部Assistant Professor
2007年 メリーランド州立大学医学部Associate Professor
2011年 山口大学大学院医学系研究科免疫学 教授

地主 将久(じぬし まさひさ)

2004年大阪大学大学院医学系研究科卒業。ダナ・ファーバー癌研究所にてがんワクチン、MDX-010 (Ipilimumab)の奏功機序に関するバイオマーカー研究に従事
2007年東大医科研先端医療研究所 ・助教を経て、2009年北海道大学遺伝子病制御研究所・准教授
2015年よりMSD(株)・オンコロジーサイエンスユニット部長。現在抗PD-1抗体(Pembrolizumab)の開発、学術全般に携わる

トップページに戻る | 一覧に戻る