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事務局ニュース【NO.2012-108】

【第22回健康医療ネットワークセミナー】

開催概要

日時:2013年1月23日(水)18時30分〜20時30分 

場所:東京大学医科学研究所 2号館2階大会議室

東京大学医科学研究所へのアクセスおよびキャンパス・マップは下記サイトをご参照ください。
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/access/access/
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/access/campus/ (地図の10番の建物です)

会費: ¥1,000 (NPO健康医療開発機構会員、学生は無料)

定員: 50名

講演タイトル:「人間はどのような生き物か──進化論から考える──」

講師:東京大学大学院情報学環 教授  佐倉統先生

参加申し込みについて

参加ご希望の方は事務局sanka@tr-networks.orgまでご連絡下さい。
なお、特にお申し込み受付のご連絡はいたしませんが、会場の都合により定員に達し次第、申し込みを締め切ることがございますので、 その場合のみご連絡いたします。ご了承ください。

プログラム

【略歴】

1960年東京生れ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。三菱化成生命科学研究所,横浜国立大学経営学部, フライブルク大学情報社会研究所を経て、現在、東京大学大学院情報学環教授。 専攻は進化生物学だが,最近は科学技術と社会の関係についての研究考察がおもな領域。 長い長い人類進化の観点から人間の科学技術を定位するのが根本の興味である。 主な著書に、『おはようからおやすみまでの科学』(ちくまプリマー新書)、『進化論という考えかた』(講談社現代新書)、 『わたしたちはどこから来てどこに行くのか?』(中公文庫)、『現代思想としての環境問題』『科学の横道』(ともに中公新書), 『進化論の挑戦』(角川書店)など。所属学会は 科学技術社会論学会、動物行動学会、国際生物学史学会、国際人間行動進化学会など。

【講演概要】

人間の社会や文化について考えるとき、しばしば、その生物学的な特徴が軽視される。それどころか、 「動物的」とか「獣のような」というのは、軽蔑の表現として使われる。だが人間も生き物であり、 その心理や社会行動は環境への適応として進化の過程で形成されてきたものである。それらを十分理解し、 踏まえた上で人間の文化現象や社会現象を考えないと、見当はずれの結果(たとえば民族差別の正当化など) を導きかねない。

ヒトを他の動物と比較した時の最大の特徴は、文化情報(遺伝子によらずに次世代の表現型に影響する情報体系)が、 質・量ともに圧倒的に膨大であることだ。文化的伝達を担うのは、学習と教育であり、それらを支えるのは多様で協力的な社会である。 これらの知見にもとづき、集団や組織はどうあるべきなのか、どのような社会形態が快適なのか、検討する。

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