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事務局ニュース【NO.2011-099】

第3回GDHDミーティング開催報告

ステップアップを目指して〜GDHD/偶然の出会いは必然の出会い〜

3回目をむかえたGDHD。「偶然の出会いは必然の出会い(Guzenno Deaiwa Hitsuzenno Deai)」は、2月8日(水)、 いつもの学士会館で、研究者、医療、メディア、企業などから、また当日飛び入りで来てくださった方も数名いらして、60名を超える方々が参加され、にぎやかに開催されました。

今回のキー・プレゼンテーションは、東京大学大学院医学系研究科・橋本英樹教授に『日本の医療・保険システムの強みと弱点』について、 英国の臨床医学雑誌Lancet誌上で2011年9月にリリースされたJapan Seriesから、その内容を紹介いただいたものです。果たして、日本の医療は質が低いのか? 医療へのアクセスや負担の公平性はどの程度か?私たちが直面している現状、問題点についてどう向き合うべきか?グラフなどをまじえてわかりやすくざっくばらんな内容に関心が深まり、 いい制度をいかにして維持していくかという課題が浮き彫りにされました。他では聞けないストレートな内容は、日々の生活に直結するだけに、今後の動向にも目が離せません。 私たち機構のテーマは、TR、すなわち、Translational Researchです。TRとは生命科学などの基礎的研究成果を健康医療分野で実用化するための橋渡しをする研究のことであり、 TRを活性化させていくためには、研究者や医師のみならず幅広い分野の方々によって、オール・ジャパンの態勢で、機能的・有機的に協力しあう形が自然につくられていくことが望まれます。 そのためには、まず、出会い、知り合うこと、それも、勉強会などとは異なり、インフォーマルな場で知り合う。この「場」こそ、GDHDのパーティなのです。

ふだんの暮らしではめったに知り合うことのない人たちとおしゃべりした、面白そうなことをやっていそうだ、魅力的な人に会ったと、何か新鮮な気持ちになって帰っていただき、 次のステップにつなげていただくことを期待しています。

会場では、皆さん積極的にさまざまなグループに加わり、話が尽きず、大きな盛り上がりを見せました。女性の存在感もいっそう高まっているようです。 今後発展させていくためには、若手の研究者の方々にさらに積極的に参加していただくことが欠かせません。分野を超えて、興味のあることを話し合い、自ら理解者をふやし、 支援してくださる人々や企業などに気軽にアクセスしてもらおうというのが、私たちの願いです。最初は億劫だったが、話してみたら意外と楽しいものだった。小さなきっかけが、 思わない形でTRに結びついていく。回数を重ねて、高まってきたエネルギーを何とかしてステップアップさせていこうと考えています。 若手研究者の皆さんがさらに参加できるようなアドバイスがあれば、ぜひお知らせください。いっそうのご協力、ご支援をお願いいたします。

橋本英樹先生

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