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事務局ニュース【NO.2011-088】

第6回 理事会・総会のご報告

さらなるNetwork of Networksを目指して

5月31日、東京神田・学士会館で、理事会に続いて第6回総会が、33名出席のもと開かれました。宮野悟理事が司会をつとめ、武藤徹一郎理事長が議長に選任され、今年度の活動方針・予算案が承認されました。

2010年度は、組織的ネットワークを拡充し、機構の知名度の向上を目指し、各種セミナー、研究会、情報交換が行われ、本年2月には集大成として『バイオ医薬品の明日―世界の中の日本―』を東大医科研究所で開催し、医療関係、産業界から参加者は約150名におよびました。また、ロゴを用いた新しいパンフレットを作成し、機構の活動を一般の方にもわかりやく紹介しています。

設立から6年目を迎えた本年度は、初心に戻り、中心課題であるTRの推進のため、機構の組織構造や重点課題等検討委員会の見直しに取り組む予定です。

『健康医療とお金に関する検討会』では、東日本大震災を契機に、温かな地域金融の創出を健康・医療・介護・福祉分野で目に見える形で検討します。『医療のまちづくりサブコミッティ』では、患者さん本位の医療体制を目指し、海外で注目される“医療クラスター”に主眼を置き、医療機関を核に大学、研究施設、ホテル、住宅など都市の機能を高めるネットワークを目指し、研究会やシンポジウムを実施します。『中国・アジアとの連携サブコミッティ』では、TRの方向性について現地の事情に精通した方々をセミナーの講師として招聘する予定で、すでに準備に入っています。

運営委員会では昨年度より理事・会員の方々の参加が増加し、立場や分野をこえて活発な意見交換が行われてきました。そこで、この異分野交流の高まりをさらに発展させ、テーマにこだわることなく幅広い話題で知的にもりあがろうと『偶然の出会いは必然の出会い〜GDHD』シリーズをスタートさせます。設立当初からのコンセプト『Network of Networks』の充実には、従来のコンテンツ主導型のセミナーやシンポジウムに加え、新規の参加者を口コミで積極的に開拓していくことも欠かせません。「様々な分野の人々が様々な視点で会話を楽しみながら、思わぬ発見ができる」ような場を提供していきたいと考えています。

総会の後、土屋了介理事により、地域医療の現状と課題について講演が行われ、各地の実情と今回の大震災直後の医療機関の取り組みなどが紹介されました。被災地では体制を集約化し高度な医療体制を再構築していくことが急務ですが、地域の特性に応じて現場のニーズをすくい上げることが肝要であり、機構の役割も少なからぬものがあります。また、国民全体の健康・医療レベルの底上げは、公衆衛生学部の創設、大学院の設置なくして語れないと、参加者の関心を大いに集めました。

以上

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