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事務局ニュース【NO.2009-068】

【「スーパー特区・先端医療実用化へのロードマップ」の検討シリーズ】

昨年度まで12回に渡り実施してきたTRレッスン&レクチャーシリーズでは、TRに実際に取り組む方々の知見・ノウハウを共有し、具体的なTR推進のイメージを描くという点において一定の成功を収めました。

一方、このシリーズの運営、あるいは、ここ数年間のTRを取り巻く状況・意識の変化を通じて、新しい先端的な医療を患者・社会に届けるためには、もう一段階具体的かつ未来指向の視点に切り替えた取組を行うことが必要とされてきていると感じております。昨年度成功裏に実施したシンポジウムの副題を「医療化のロードマップ」としたのも、まさにこのような意識の現れによるものでした。

そこで、今年度は、「TRレッスン&レクチャーシリーズ」に代わり、「先端医療実用化へのロードマップ」を開催し、そこでの議論、検討、あるいは作業を通じて、具体的に近い将来に先端医療を医療化するためのロードマップを描くことの一歩を踏み出したいと考えております。

昨年度に、内閣府は先端医療開発特区(スーパー特区)(平成20−24年度)として公募により24課題を選択しました。本特区では、我が国での優れた基盤研究の速やかな実用化を目指してiPS細胞応用、再生医療、革新的な医療機器の開発、革新的バイオ医薬品の開発、国民保健に重要な治療・診断に用いる医薬品・医療機器の研究開発(がん・循環器疾患・精神神経疾患・難病等の重大疾病領域・希少疾病領域その他)の幅広い5分野での研究課題が選ばれました。特区選択課題では、公的資金のより柔軟な運用が可能となり、又開発を進めることについて医薬品医療機器総合機構(PMDA)との早期からの話し合いの機会を得ることが可能となります。現在未だ内容が明らかではありませんが、開発に必要な経費についても特別に措置され得ることも期待されています。

選択された24課題に関わる開発研究が次世代医療に貢献できる様なものに発展することは、日本の医学・医療という観点はもとより、経済的観点からも極めて重要と位置付けられています。24採択課題に関わっているNPO会員も多く、本年度は日本の最先端に位置付けられるこれらの課題のいくつかにつき、その内容、実用化実現の計画、課題等につき話していただき、討論したいと考えます。

スケジュール

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