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事務局ニュース【NO.2009-052】

【第14回健康医療ネットワークセミナー】

開催概要

日時:10月6日(火) 18時〜18時20分 (世界で2番目に速いライフサイエンス・スーパーコンピュータ見学会)
18時30分〜20時30分 講演

場所:東京大学医科学研究所 2号館2階大会議室

東京大学医科学研究所へのアクセスおよびキャンパス・マップは下記サイトをご参照ください。
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/access/access/
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/access/campus/ (地図の10番の建物です)
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/access/campus/campus_bld.html#section1

会費: ¥1,000 (NPO健康医療開発機構会員は無料)

講師: 宮野悟、東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター教授

講演タイトル: 「ゲノムとスーパーコンピュータ − 医療・ヘルスケア開発の戦略インフラ、米国、そして日本」

参加申し込みについて

参加ご希望の方は事務局info@tr-networks.orgまでご連絡下さい。 スーパーコンピュータ見学会に参加される方は6時前に会場にお越しください。
なお、特にお申し込み受付のご連絡はいたしませんが、会場の都合により定員に達し次第、申し込みを締め切ることがございますので、 その場合のみご連絡いたします。ご了承ください。

プログラム

講演概要:20世紀末、国際的国家プロジェクトとよばれたヒトゲノム計画。個人のヒトゲノムを1日で読んでしまえる日がもう来ている。2009年7月7日、米国オバマ大統領は、米国のヒトゲノム計画を遂行したフランシス・コリンズ(59才)をNational Institute of Health (NIH)所長に指名した。米国最大の産業は医療・ヘルスケアである。オバマ大統領は、上院議員時代に"The Genomics and Personalized Medicine Act of 2006"という法案を提出しており、米国の医療・ヘルスケア戦略がこの人事からも自然に見えてくる。このセミナーでは、米国の強い主導で開始されたヒトゲノム計画(1990年ごろ〜2003年)、個人個人の違いをゲノムのレベルで解明した国際ハプマップ計画(2002年〜2007年)、2008年から開始された国際がんゲノムコンソーシアムなどの意味と、米国の世界戦略の中の日本の位置付けについて私見を述べる。そして、この戦略を実施するためには、スーパーコンピュータに象徴される大規模計算能力が最大の鍵になっている。このセミナーでは、スパコンを利用したその最先端研究の一端もご紹介する。また、セミナーに先立ち、18:00-18:20に東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センターの「世界で2番目に速いライフサイエンス・スーパーコンピュータ」の見学会を同時に開催します。

略歴と研究内容:(http://dnagarden.ims.u-tokyo.ac.jp/miyano/ja/doku.php)東京大学医科学研究所教授.ヒトゲノム解析センターDNA情報解析分野を1996年より担当.2009年よりシークエンスデータ情報処理分野も併せて担当.1977年九州大学理学部数学科卒業,1979年同大学大学院理学研究科修士課程数学専攻修了.1979年九州大学理学部附属基礎情報学研究施設助手,1981年数学科助手.1985年−1987年西ドイツ・Alexander von Humboldt Research Fellow,1987年西ドイツPaderborn大学情報科学科助手,1987年九州大学理学部附属基礎情報学研究施設助教授,1993年同教授を経て,1996年より現職.1954年12月生.

生命をシステムとして理解し,それを創薬や治療へとつなげていくための計算戦略の構築が研究テーマ.ベイジアンネットワークや状態空間モデルなどを基にして,遺伝子ネットワークのモデル化・推定・解析及びそれを用いて薬剤標的遺伝子の探索や病気や薬剤応答に関する遺伝子ネットワーク探索の研究を行っている.また,遺伝子制御情報やシグナル伝達などの生命システムに関する知識やデータを整理してシミュレーション可能なモデルを作るためのソフトウェアツールツールCell Illustrator(R)の開発や,観測データとシミュレーションモデルを融合する生命システムデータ同化技術の研究など,生命システムのモデル化とシミュレーションの研究を行っている.

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