トップページに戻る | 一覧に戻る

事務局ニュース【NO.2009-050】

WHO医務官スマナ・バルア氏講演会

健康医療開発機構では今年度より6つ目のサブコミッティ「健康医療とお金に関する検討会」が活動を開始いたしました。
その活動の一環としてWHOの医務官スマナ・バルア氏による講演「人間として人間のお世話をすること 〜金持ちより心持ち〜」を開催いたします。

開催概要

日時: 2009年8月27日(木) 午後6時半〜8時

場所: 慶應義塾大学医学部(信濃町)東校舎講堂 (http://www.sc.keio.ac.jp/campus.html ←キャンパスマップNo.24の建物2階)

主催: NPO健康医療開発機構、NPO日中産学官交流機構、NPOものづくり生命文明機構、星槎グループ

参加申し込みについて

参加ご希望の方は事務局jimu@tr-networks.orgまでご連絡下さい。 なお、特にお申し込み受付のご連絡はいたしませんが、会場の都合により定員に達し次第、申し込みを締め切ることがございますので、その場合のみご連絡いたします。ご了承ください。

プログラム

講演タイトル:「人間として人間のお世話をすること  〜金持ちより心持ち〜」

講師:スマナ・バルア (ニックネーム:バブ)

講演概要: HOのスマナ・バルア医務官による日本語での講演ご案内

この度、NPO健康医療開発機構、NPO日中産学官交流機構、NPOものづくり生命文明機構、星槎グループは、WHO南東アジア地域事務所医務官スマナ・バルアさんの講演会「人間として人間のお世話をすること 〜金持ちより心持ち〜」を共同開催いたします。

スマナ・バルア博士(五十四歳)は過去三十数年にわたり、故郷バングラデシュの農村地域で、また医学生として過ごしたフィリピン・レイテ島他の各地で、女性の健康と出産、そして寄生虫学に関する地道な研究支援活動に、継続的にとりくんできた医師です。

特にレイテ島に於ては、フィリピン国立大学医学部レイテ校に在籍しながら助産士として働き、村々を廻って二百十五人の子どもたちの出産を介助する診療活動に従事しました。外国人として初めて、大学所在地パロ市の名誉市民として表彰されています。

一九九三年、東京大学医学部大学院国際保健計画学教室に在籍してからの数年間は、論文執筆の傍ら日本各地(埼玉県、長野県、神奈川県等)で外国人労働者女性への「医職住」の生活支援活動に、医療ボランティアとしてとりくみました。彼が副代表を勤めるNGOアイザックは、一九九五年タイ政府外務省から表彰を受けています。

研究者としては、国連機関WHOのコンサルタントとしてアジア各地(インドネシア、ミャンマー、ヴェトナム、ネパール、もちろんバングラデシュ)の現地を歩き、農山村で働く保健婦や助産婦への指導を通じて、村でのヘルスワーカーの育成にあたっています。この点でプライマリー・ヘルス・ケアの実践者として、「母子保健」分野と感染症対策の現場で確かな足跡を残した、との評価を研究者仲間から得ています。

一九九九年、東京大学医学部より取得した博士号の論文テーマは「ミャンマーに於けるハンセン氏病への対処プログラム」です。

今回の講演では「人間として人間をお世話すること〜金持ちより心持ち〜」と題して医療者の原点、人間としての医療者のあるべき姿について語ります。

ご多忙とは存じますが、万障お繰り合わせの上ご参加下さいますようご案内申し上げます。 特に医学を志す若い方々のご参加をお待ちしております。

スマナ・バルア氏略歴:

スマナ・バルア 医師。医学博士。1955年バングラデシュ・チッタゴン生まれ。国立 ティトゥミール短期大学卒業後、76年に来日、働きながら日本語学校で学ぶ。79年フィ リピン国立大学レイテ校入学、助産士、看護士、医師の資格を階段状カリキュラムで取得。
89年から故郷の医科大学で教えながら地域医療に従事、地元NGOの保健医療コーディネーターとしても活動。93年東京大学医学部大学院国際保健計画学教室に入学、各地の医学部や看護大学、小・中学校、国内外のNGOで講演活動を続け、96年3月に東京大学医学部にて修士号、99年3月に同学部にて医学博士号を取得。WHOのコンサルタント、JICAのPHC研修コースアドバイザーなども務める。
マニラのWHO西太平洋地域事務所医務官を経て、現在、インドのWHO南東アジア地域事務所医務官。

☆(バルアさんの長年の友人であり、今般の講演会開催にご尽力頂きました、健康医療開発機構のサブコミッティ「健康医療とお金についての検討会」メンバー、 佐久総合病院地域医療部 地域ケア科・色平(いろひら)医師よりのコメント)☆

バブさんはもしかすると、私たち日本人の日本語より上手な日本語を話すことができるかも知れません。バブさんがきれいな日本語を話すことは勿論ですが、私がそのように感じるのは、私たちが失いつつある「日本人の魂」のようなもの、を私たち日本人がバブさんの話から無意識のうちに聞きとっているからなのかも知しれません。

トップページに戻る | 一覧に戻る